Kyoto Brewing Co.

ベルギーの米国人 (An American in Belgium)

一店舗に樽を2本まで

ペールエールは、ビールの味わいを象徴するホップと麦芽がバランスよくまとまって、苦すぎずたくさん飲むことができるビールです。まさにビール好きのためのビールで、その意味で典型的なビールのひとつといえると思います。

今回のリリースで、アメリカとベルギーの2種類のペールエールのそれぞれのいいところを融合しながら、ある意味「典型的なペールエール」を作ることに挑戦しました。ハウスイースト(殆どの商品に使う酵母)であるベルギー酵母のスパイス感・フルーティー感が麦芽の甘みとうまく絡み、アメリカ産ホップの特徴である柑橘系の香りと味わいが、上品なスパイス感の強い華やかしいヨーロッパ産ホップと調和し、酵母の香りを更に引き立たせます。

ネーミングについて: もし、ベルギーで造られたアメリカンペールエールがあったとしたらどんな感じになるんだろう?個性や特徴をどのように組み合わせるのがいいんだろうか?そんな思いがきっかけとなって、このビールは生まれました。ベルギーのペールエールやセゾンは程よい苦味でとてもバランスがいいビールですが、アメリカ人がこのビールを飲んだら、おそらくイーストが醸し出すフローラルでスパイシーなフレバーの部分を面白いと思いつつ、これはペールエールと言っていいんだろうか?と感じるかもしれません。

一方で、ベルギー人ならアメリカンホップの持つ柑橘系の香りがこのビールにはジャマだと言いながら、ビールの個性を最大限に引き出そうとする姿勢には一定の理解を示してくれるかもしれません。

ということで、今回のビールのネーミングは、古い ミュージカル映画をもじって、『ベルギーのアメリカ人』としました。ベルギーとアメリカ両国のペールエールの特徴をうまくミックスできたものに仕上がったのではないかと思います。

スタイル: ベルギー・ペール・エール

モルト:
Pilsner, Munich, Light Crystal, Dark Crystal

ホップ:
ビタリング - Merkur
味・アロマ - Cascade, Centennial Type, Styrian Goldings

酵母: Belgian Ardennes

ABV: 4.8%

IBU: 21

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.5