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【樽限定】白い狂気 (Bright Side of the Moon)

今回のレシピを担当したケリーさんのインタビュー記事はこちら

スタウトの概念を疑わせる淡色の極上コーヒースタウト

【味わいの特徴】淡い色味のボディに柔らかでクリーミーな口当たり、そしてほんのりチョコレートを感じさせる風味に、淹れたてのコーヒーのような香ばしさが漂います。【相性の良い食事】燻製の料理全般、バーベキュー、チョコレートエスプレッソケーキ【名前の由来】かつてある人が「月の暗い側なんて実は存在しない。すべてが闇そのものだから」と言った。そんな非科学的なこと、、太陽が当たった部分は白くまばゆい光を映すじゃないかと思ったが、その人は、その一見嘘くさいともとれる白さにも一種の闇を見てしまったに違いない。確かに、本当の狂気は、そんな誰もが油断するような明るさの中に存在しているのかもしれない。【醸造家の声】みなさんは「スタウト」と聞いて、どのようなビールをイメージしますか?

現代においては「スタウト」というのは黒さであったり、コーヒーやチョコレートと同じような風味のものと解釈されることが多いですが、元々はアルコール度数、比重(グラビティ)、または風味などが一段と際立ったビールに対して使われる言葉でした。イギリスのダークビールの代表格であるポーターは、アルコール度数がライトなものから強いものまで様々存在していますが、その中でも最も強いものは"スタウトポーター"と呼ばれていました。ポーターやしっかりめのスタウトなどは当時から非常に人気があり、次第にスタウトという言葉はダークビールを想起するように人々の間で進化していきました。

そんな中、ホワイトスタウトというスタイルは度々議論に挙がるのですが、スタウト=ダークという現代の通念を打ち消すように、白(ホワイト)を冠し、そして上で説明したようにスタウトの元々の意味を含んだスタイル名といえるでしょう。

この「白い狂気」は、淡い黄金色の見た目にシルクのような口当たり、そして小麦とオーツに由来する豊かなボディを持ちます。そして、コーヒーを使うことで、淹れたてのコーヒーの香ばしさが飲む人を包み込みます。極めつけに、このビールを一層印象づけるアクセントのひとつとして、少量のマダガスカルバニラを加えました。

夏の暑い季節のリリースを意識し、度数は5.5%と飲みやすさも兼ね持っています。スタウトと言っても、今回は強さだけに焦点をあてたビールではありませんが、このビールが大胆に独自の風味を追求した結果になったと自信を持って送り出します。

スタイルホワイトスタウトシリーズ探求心ABV5.5%IBU20ガスボリューム2.5モルトMaris Otter, Pale ChocolateホップWillamette酵母Cali Ale副原料コーヒー豆、バニラ、小麦フレーク、オーツ麦フレーク品目発泡酒