Kyoto Brewing Co.

京の真夏 (Kyo no Manatsu)

一店舗に樽を2本まで

一見では京都醸造とChuckanut Breweryは意外なコラボに見えるかもしれません。アメリカ合衆国ワシントン州にあるChuckanutはドイツスタイルのラガーを中心に製造し、京都醸造は主にベルギーとアメリカンスタイルのエールを作っています。コラボができたのは、ブルワー同士の繋がりでした。ChuckanutブルワーのJeff "Catfish" Dionneは長年神戸に在住し、クリスとのビール仲間でした。どちらもビール造りが大好きで、一緒にブルワリーを立ち上げるまで話が進んでいたぐらい真剣に考えていましたが、CatfishはChuckanutに就職するためにアメリカンに帰国して、そのアイディアを断念しました。形は当初のアイディアとは違っていますが、どちらも「ブルワーになる」という夢を実現ができたのは興味深い話ですね。

今回のビールはアメリカのブルワリーと初めてのコラボレーションです。Chuckanutの強みであるドイツラガーのピルスナーモルトレシピに京都醸造の特徴であるベルギー酵母を加えました。仕上がりはフルーティだけど飲み飽きしないドライなビールになったのは、ドライなビールでもボディを残せる役割を果たすCarapilsという麦芽のおかげでした。両者にとって初めてのベリー系のフランス産ホップを加えたことによって味わいと香りが深くなりました。

出来上がったビールは度数の割に飲みやすく、ベルギーのゴールデンエールとドイツのヴァイツェンの中間点を思わせる味わいになりました。アロマはバナナ、ベリー、スパイスが強く、ボディはしっかりとして蜂蜜っぽい味わい。モルトレシピとベルギー酵母のおかげで仕上がりはドライで、重たい感じはしません。両者の強みを活かした「京の真夏」をお楽しみください。

ネーミングについて: コラボビールは8月9日という真夏の日に作りました。京都ならではの暑さの中に仕込をしたことがネーミングの由来です。暑い日にもよく飲めるビールには仕上がりましたが、「夏向けのビール」という意味合いはありません!

モルト:
Pilsner Malt, Carapils, Acidulated Malt  

ホップ:
Merkur, Triskel, Aramis  

酵母:
Belgian Ardennes

ABV:
5.7%  

IBU:
28  

ガスボリューム (炭酸ガス含有量):
2.7