Kyoto Brewing Co. - Wholesale
ぱぴぷぺぴんす (Pa Pi Pu Pe Bingsoo)
Seoul Brewingとのコラボは、韓国のかき氷に着想を得た、フルーツと小豆とミルクを融合させたスムージーのようなデザートビール
「パッ」は小豆、「ピンス」は氷を意味し、昔ながらのスタイルは、かき氷に練乳と甘く煮た小豆をかけたものです。近年では、日本のかき氷と同じようにバリエーション豊かなパッピンスが登場し、特に若者の間で人気を集めています。
今回のビールは、私たちがこれまでに手掛けたビールの中でも最もエクストリーム、極端なビールになることは予想されていたのですが、結果は裏切りませんでした。
仕込みの段階から甘く煮た小豆ペースト(SBのジェイソンが韓国から持ってきた韓国風のあんこ)を加え、発酵用の糖分とともに、小豆由来の甘み成分で旨みをふくよかに帯びたボディをつくりました。さらにモルトの構成は非常にリッチで、小麦やオーツ麦の柔らかくふんわりとした口当たり、そして豊かな口当たりをもたらしています。そこに、ヘッドブルワーのジェームスが大好きな特別なモルト「スペシャルB」を加え、カラメルやレーズンのような程よい甘さ、そしてより複雑さを与えることができました。
ホップはごく少量のコヒアネルソンを使い、ほんのりパッションフルーツの香りと安定したフルーツ感をプラス。煮沸は短めにしてタンパク質をほどよく残すことでボディを維持しつつ、蜂蜜、乳糖といった糖類を加えて異なる甘さを幾重にも重ねました。
その後の発酵・熟成段階では、マンゴー、ミックスベリー、バナナのピューレをたっぷり投入。さらにココナッツを削ってローストしたものを、追加のマンゴーやストロベリーとともに加えました。仕上げに、バニラを少量加え、思わず笑みが漏れるようなクリーミーでフルーティーな個性をビールに与えることにしました。
とにかく作っていて楽しく、そして奇想天外なビール。
一杯のビールに詰め込まれたフレーバーの種類は膨大。それはまるでスプーンでザクザクと氷の山を崩しながら、埋もれるたくさんのフルーツを探すような気分で楽しめるビール。まさに“飲むデザート”と呼べる一杯になりました。
잘 먹겠습니다!(ジャル モッゲッスムニダ=いただきます!)