Kyoto Brewing Co.

カカオの彩り (Shades of Cacao)

一店舗に樽を1本まで

200バッチ目となる節目の仕込みを私たちが大変楽しみにしていた東京にあるMinimal‐Bean to Bar Chocolate‐とのコラボという素晴らしい形で迎えることができました。Minimalは彼らの最終製品であるチョコレートにおいて、その原材料である各地域でとれたカカオの特徴を大いに引き出すことを大切にしております。彼らにお会いし商品を試食する前は、正直チョコレートの味わいとはただ一つ”チョコレート”だけだと思っていました。

ビールにつかうカカオニブを選定するにあたって親切丁寧にご紹介いただく中で、フルーティーやスパイシー、ハーブ、ナッツなどのような風味という彼らのチョコレートに使われる表現の意味がだんだんとわかるようになり、そうした特徴を今回のビールでも表現したいと思うようになりました。今回はスパイシーでハーブやナッツのような特徴を残すため軽めに焙煎されたコロンビア産のカカオニブを使用し、アメリカンポーターがもつ典型的なチョコレートの特徴と合わせました。また、私たちお気に入りのライ麦からつくられたクリスタルモルト”Red Rye Crystal"を使用したことで、この2つの融合した味わいが一層深いものとなっております。それにより、皆様がポーターときいて想像されるロースト感やチョコレートといった特徴に加えて、ポーターのイメージとは普段結び付かないスパイスやハーブ、ナッツといったニュアンスも感じられる仕上がりとなりました。ビールとチョコレートそれぞれの良さがうまく融合しカカオ本来の特徴が存分に表現された今回のビール、きっと皆さんがもつ”チョコレートビール”の認識の枠を破るものになったのではないでしょうか!

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Naming: コラボに向けての数カ月にわたる話し合いの中で、 Minimalはカカオニブをチョコレートではなくスパイスと考えてほしいとおっしゃいました。この真意を当初は十分理解できておりませんでしたが、様々な種類のカカオニブをその最終製品であるチョコレートと共に食べ比べていく中でその言葉の真意がわかってくるようになりました。カカオニブとは私たちが普段その最終製品であるチョコレートと結び付けて想像する一様な姿のものでなく、多彩な姿形をもつ茶色い存在だったのです。ゆえに”カカオの彩り”と名づけられました。

スタイル: カカオ入りポーター

モルト:
Maris Otter, Munich, Crystal T50, Red Rye Crystal, Carafa 2, Carafa 3 Special

ホップ:
ビタリング - Millennium
味・アロマ - Centennial

その他:
コロンビア産カカオニブ

酵母: American Ale 2

ABV: 6.0%

IBU: 28

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.3