Kyoto Brewing Co.
木漏れ日 (Komorebi)
一店舗に樽を1本まで
京都の寒さ厳しい冬の間ここブリュワリーにおいてはしっかりとした味わいかつハイアルコール系のビールが暖を与えてくれていましたが、この時期には天気のわずかな変化をふと感じることで、身体を芯まで冷やす寒い日々の終わりが近づきつつあると期待させてくれる時があります。この思いは私たちの最新リリースとなるセッションペールエールによく表現されています。4.5%という控え目なアルコール度数でありながら、まだまだ続く寒い日にもぴったりなしっかりとした味わいがあり、その一方で爽やかなホップの味わいと特徴が最後に口の中を支配しもうひと口と飲み続けたい気を起こさせます。また、今回使用したホップ自体が季節感をそっと添え、オーストラリア産ホップのSummerがメロンやアプリコットといったフルーツ感を、アメリカ産Equinoxがトロピカル系や柑橘系の特徴をビールにもたらしました。そして、こうした今回のビールがもつ特徴をきれいにまとめ上げる大事な役目を果たしているのが、その独特なフルーツ感やぶどうのような特徴から醸造チームのお気に入りとなっているNorthwest Ale酵母です。
名前の由来:まだまだ厳しい寒さが続く今日この頃ですが日が長くなってきたことにふと気がつき、時折注ぐ穏やかな太陽の光から春の気配を感じその到来をまだかまだかと心待ちにしているのは私だけでしょうか。今回のビールに使用したホップEquinox(春分または秋分の意)とSummerはそれぞれ季節にまつわる名であり、寒い冬に別れを告げて暖かな太陽の光と緑豊かな季節への移り変わりを待ち遠しく思うこの時期にぴったりな組み合わせとなりました。
木々の隙間からこぼれる眩しく暖かな光が時に人の心を優しく包み込み、時に新たな道へ歩み出す瞬間を優しく照らす希望の光と感じるように、このビールも心にちょっと安らぎをあたえる、そんな木漏れ日のような存在になれたらいいな。
緑溢れる暖かな季節の訪れを待ち焦がれるこの時期にリリースを迎えた今回のビールはそんな願いを込めて名づけられました。
スタイル:セッション・ペール・エール
- モルト:
- Pilsner, Carapils
- ホップ:
- ビタリング - Merkur
- 味・アロマ - Summer, Equinox
酵母: US Northwest Ale
ABV: 4.5%
IBU: 22
ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.4