Kyoto Brewing Co.

暗闇の閃光 (Flash in the Darkness)

一店舗に樽を2本まで

志賀高原ビールは我々が尊敬してやまないブルワリーのひとつです。多岐にわたるスタイルのビールそれぞれが素晴らしいということもありますが、我々にとってはそれだけが理由ではありません。京都醸造が始まる前に、京都醸造のヘッドブルワーとなったクリスを受け入れてもらい、京都醸造の立ち上げ準備のために様々な経験を積ませていただいたなど、たいへんお世話になったからです。そういうことがあったため、毎年恒例となっているSnow Monkey Beer Liveに招待いただいたときには、恐縮と嬉しさの両方がこみ上げてきました。招待に報いるには、イベント用に特別なビールを造るしかないでしょう!!

ベースとなるレシピは、Black IPAというよりは、我々のハウスイーストであるベルギー酵母を使ったRobust Porterか、Foreign Export Stoutに近いもので、スモーキーでミントのようなホップのキャラクターが黒い麦芽のロースト感やイーストの醸し出すドライフルーツ感を引き立てた仕上がりになりました。様々な風味や苦みが織りなす奥深く、複雑な味わいがあり、今回のビールは非常に面白い仕上がりとなりました。

ネーミングについて:暗闇の閃光は、ビールの世界におけるクラフトビールの立ち位置を我々がどのように考えているか、そんな思いを込めたネーミングです。世の中にあふれている淡い黄色の液体が取り立てて特徴のない画一の製品である一方、クラフトビールはビールというものが様々なスタイルとそれぞれが独自の味わいを持っていることを飲み手に示しました。ちょうどそれは暗闇のなかに差す一筋の光のようなものではないかと考えています。

 

このビールを造るにあたっては、苦みが舌の上で幾重にも重なってやってくる一方で、ホップの味わいとイーストの醸し出すフレバーが黒色麦芽の特徴にアクセントを与えていて、大量生産されているようなビールとは一線を画したものに仕上がりました。

 

スタイル: ベルジャン・ブラック・エール

モルト:
Pilsen, Munich, Roast Barley, Chocolate, Carafa Special Type III

ホップ:
ビタリング - Warrior
味・アロマ - Chinook, Columbus, Gargoyle

酵母: Belgian Ardennes

ABV: 5.9%

IBU: 56

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.4