Kyoto Brewing Co.

底抜け上戸 (Endless Session)

皆さんホップの味わいや香り、苦みがどっしりときいたIPAがお好きかと思いますが、そうしたスタイルのビールで何杯もおかわりし続けたいと思わせるような飲み飽きしない一杯に出会うことはなかなか稀ではないでしょうか。時々、もう少し控えめで適度なホップ感のビールや、アルコール度数が抑えめで何杯おかわりしても記憶が鮮明なまま飲み続けられるようなビールがほしい!なんて思うこともあるのではないでしょうか。何軒もの居酒屋やバーをはしごして飲み歩く日本やアメリカのナイトライフと違って、長い時間飲み続けられるようなセッション系ビールは同じバーで何杯ものビールを飲み続けて仲間との時間を楽しむイギリスのナイトライフにより関連づいたものです。

今回のビールのリリースにあたってはこの点をテーマとして定め、しっかりとしたホップの味わいをもちつつも苦味は極力抑え、ボディが弱すぎることのないように十分なモルトの甘さをもったビールをつくることを目指しました。本質的には伝統的なペールエールの要素を踏まえつつ、ABVを4%以下に抑えるよう仕上げました。口当たりの良さやボディ、甘みを与えるためにオーツモルトとカラピルスを使用し、シトラス感を与えるためにベルマとファルコナーズ7Cのホップを使用しました。また、ノースウェストエール酵母を使用したことでブドウのような味わいが生まれ、モルトやホップからくる味わいを一層引き立てます。そうした結果、何杯おかわりしても飲み飽きすることなく飲み終えてからも千鳥足になる心配も少ないビールに仕上がりました。つまり、これぞセッションビールです!

名前の由来:酔っ払うことなく夜通し延々と大量のお酒を飲み続られる人を意味する底抜け上戸(大酒飲み)という言葉を皆さまご存知かと思います。そうした大酒飲みに無理やりペースを合わせて飲み続けた結果、翌日二日酔いになり悲惨な思いをしたなんて経験がある方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。アルコール度数が4%にも満たないながらホップとモルトの特徴をしっかりと味わえる今回のビール。大酒飲みの方々にはもちろんのこと、そういった酒豪のペースに普段はなかなかついていけない人にとっても今回ばかりは負けずについていけるかもしれないような飲みやすさと飲みごたえをあわせもった仕上がりとなっております。そういった意味からこのビールは名づけられました。

スタイル:セッション・ペール・エール

モルト:
Pilsner, Pale Ale, Malted Oats, Carapils

ホップ:
ビタリング - Millennium
味・アロマ - Belma, Falconer's 7C

酵母: Northwest Ale

ABV: 4.0%

IBU: 15

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.4