Kyoto Brewing Co.
友合 (Yugo)
コラボでは自分たちで新しい課題を提起して取り組むのですが、大山Gビールとのコラボでヒデさんと一緒にビールの構想を練り始めた頃は、これはいったいどうなってしまうのだろうか、という感じでした。どんなコラボでも、相手とのコミュニケーションはしっかりしているつもりですが、ここまでスタイル、レシピ、技術に関して議論を交わしたのは今回が初めてでした。
今回の仕込みでは本当に濃い内容を1つのビールに詰め込みました。日本酒酵母と米を使いつつ、京都醸造らしいベルジャンスタイルでビールを仕込みたいと思いました。2か月以上に及んだ膨大なやりとりの後に、ようやく仕込みに踏み込むことができました。この複雑な要素をうまくまとめるために、違うレシピの2つのビールを2日に分けて仕込み、それを一つのタンクで発酵させました。1つ目は米をふんだんに使って日本酒酵母で、2つ目は自家酵母であるベルジャンイーストを加えてトリペルを。それぞれの酵母の良さが生かせるように、このような仕込みの方法を実施しました。
本当に面白いものに仕上がりました。色味とボディはしっかりとしたベルジャンスタイルのゴールデンエールですが、ふくよかなアルコールと共に立つ香りには、にごり酒や生原酒を彷彿とさせるニュアンスがあり、これは本当にビールなのか?と思うほどです。構想を練るところから製品が出来上がるまで、今までにないほど本当に長い時間とたくさんの労力を費やしましたが、出来上がったものを口にすると、実行した価値があったなとつくづく思います。この日本酒のようなビールを飲んで驚く皆さんの顔を見てみたいものです!
- スタイル:
- 冒険
- モルト:
- Pilsner
- ホップ:
- ビタリング - Merkur
- 味・アロマ - Tettnang
- その他:
- 米フレーク
- 酵母:
- Belgian Ale/Sake Blend
- ABV:
- 7.0%
- IBU:
- 27
- ガスボリューム (炭酸ガス含有量):
- 2.5