Kyoto Brewing Co. - Wholesale
愚かなる美 (Beautifully Foolish)
ざくろの爽やかな酸味と、そしてフルーティーな味わいを詰め込んださっぱりとしたサワーエール
花は「優美(Beauty)」、実は「愚かしい(Foolish)」。
一見すると相反する意味だが、ごつごつとした外見からは想像できないほど、真っ赤な粒が行儀よく並ぶ実の美しさ、そして甘酸っぱく爽やかな風味。そこに、この植物ならではの不思議で絶妙なコントラストを感じ、妙に納得した。
ふと、昔に読んだ本にあった“Beautiful Foolishness of things(とるに足らない美しいもの)”という印象的だった言葉を思い出す。無駄や非合理の中にこそ、美や楽しさを見出す心のゆとりを説いた一節だ。
淡い色味のボディ、すみずみまで渇きを癒す爽やかな飲み口。この一杯が人生を劇的に変えるわけではないけれど、グラスを片手に、よしなしごとをしばし忘れて、ゆっくりとした時間を味わってみてはどうだろう。
クラシックなベルリナーヴァイセは、基本的にはとてもシンプルで味わいが少し物足りない、退屈な小麦ビールであることが多いのですが、そのため、本国ドイツでは、そのまま注いで提供するのではなく、ウッドラフやラズベリーといった伝統的なフレーバーシロップで味付けされ、鮮やかな緑色や赤色のビールとして見かけることが一般的です。
一方で、現代のアメリカで、再び見直され、再解釈を経て、このスタイルはより面白いものへと進化しました。酸味はよりビビッドに強調され、さまざまなフルーツとの組み合わせや、さらに細かなサブスタイルまで生みだされることになりました。私たちも長らくこのスタイルを造っていなかったこともあり、自分たちなりの解釈で挑戦してみるのは面白いだろうと考え、昔ながらの人工的なシロップの代わりに、ライムとザクロを使って造ることにしました。この2つのフルーツの組み合わせは、まさしく夏にぴったりな酸味をもった爽快な仕上がりになるだろうと狙いました。
原料のほぼ50%に小麦を使用し、さらに小麦由来のタンパク質を残すために煮沸時間を短くすることで、フルーツの風味を支えられるだけのしっかりしたボディを持つベースを作ります。これだけでは、ビールとしては、非常にシンプルなものですが、その一方で、ここからどうアレンジするかによっていかなる味わいにでも変身できるという、実に幅広い表現が可能なスタイルであることを物語っています。ザクロの酸味とライムの爽やかなフレーバーをお楽しみください。
ちなみに余談ですが、私(James)が現在このスタイルを造る際のアプローチを学んだのは、北米で初めてベルリナーヴァイセを醸造したある人物からでした。